納豆を克服するモチベーション
最近まで、納豆が嫌いだった。
克服しようと思ったのは、大学生になって一人暮らしを始めたときである。
外食が増えて、栄養が偏りがちだったが、毎日料理をする時間も惜しい。「もしも、簡単な味噌汁と納豆だけで、ご飯が食べられたら便利だな」と思ったのがきっかけである。
そして今では、納豆が食べられるようになった。
納豆嫌いの負のループとは何か
納豆が嫌いな人は、「納豆を毒だと思っている」節がある。納豆嫌いの人から「あんなのは人間の食べ物じゃない」という言葉をよく聞く。
「あんなの絶対好きにならないぞ」と決意をしているに等しい。
まずそう→でも食べてみる→まずい→やっぱり毒じゃないか
この負のループを断ち切らない限りは、納豆を克服することはできない。
納豆克服のルールとクリア条件
ルール
ルールは、「納豆をご飯に乗せて食べること」である。
納豆だけを我慢して、一粒一粒食べるのでは意味がない。あるいは、納豆を料理しておかずとして食べるというのもメリットがない。
「ふりかけ感覚で食べられて、何となくヘルシーだから罪悪感もない」という利便性こそが納豆のアイデンティティだ(と思う)。
クリア条件
節分に食べる豆(煎り大豆)は香ばしくて旨い。
そして、納豆も香ばしくて旨い。
これがわかる境地に到達することが、納豆克服のクリア条件である。
しかし、そこに辿り着く前に、あの独特の匂いと味にやられてしまう人が多い。
いわば、敵地から財宝を奪い取るミッションに例えられる。
そのためには武器が必要になる。
納豆克服のための5つの武器
たれ多めの納豆を選ぶ
納豆に付いている、醤油だれが旨い。
商品によって、たれの味も違うが、量も違う。好みの味を選ぶのもいいが、「たれ多め」の表記があるものを選ぶのがおすすめだ。
初心者にとっては、たれは多いほどいい。さらに醤油を数滴加えてもいい。
ネギを入れる
普通の納豆と、ネギを入れた納豆とでは、まったく別の食べ物と言っても過言じゃない。
ネギを入れると味が締まるし、食感も風味も爽やかな感じになる。
もし納豆にネギを入れていなかった人は、ネギを入れて食べてみよう。
味噌汁を付ける
納豆嫌いにとって、味噌汁は心強い味方だ。困ったら、味噌汁で流し込むことだってできる。
今では、味噌汁なしでも食べられるようになったが、物足りない気がする。
味噌汁に野菜を入れれば、手軽に栄養バランスも良く、納豆とセットにすれば、それなりの献立になる。
好きなものと一緒に食べる
納豆嫌いは、納豆を毒だと思っているという話をすでにしたが、好きなものと一緒に食べることで、その刷り込みを書き換えることができる。
「納豆を食べる」という体験と「美味しいものを食べる」という体験を同時にすることによって、「納豆は美味しい」というポジティブな体験を作ることができるのだ。
まずそう→でも食べる→美味しい→また食べよう
納豆嫌いの負のループが、正のループに書き換わる感覚を覚えよう。
おかずを多めに用意する
ご飯を食べ切らないといけないというプレッシャーは、食欲をなくす原因だ。
嫌いなものをおかずにして、ご飯を食べろと言われたら、誰だって困る。
「これだけあれば、絶対にご飯を食べ切れる」という自信が持てるくらい、たっぷりおかずを用意しよう。
むしろ、納豆を食べる日は、贅沢をすると決めておくといい。
納豆を克服して、余裕の自炊ライフを。
いかがだっただろうか。
一口に納豆と言っても、薬味に何を入れるか、何回混ぜるか、たれを入れるのは混ぜる前か後かなど、人によって好みが分かれる。
自分なりの美味しい納豆の食べ方を発見してほしい。
そして、余裕の自炊ライフを送っていただけたら幸いである。